関西学院大学体育会自動車部2017年活動レポート

2018/03/02


関西学院大学体育会自動車部 第84代主将 谷川純哉
  
2017年の活動が終了しました。主将という立場で2017年の活動を行ってきましたが、結果としては部活動として全関西総合杯の3年連続受賞や全日本大会での入賞など前年までの流れを引き継ぎつつさらに向上することができた1年であったと思います。
 
 私個人としても、対外的に様々な方や企業とのつながりを活かして新たな活動に取り組みました。BRP(バースレーシングプロジェクト)様のご協賛を得てスーパー耐久シリーズでのスタッフ実地研修やラリー参戦、テントや工具、OS-1のご支援、タイヤサポートの拡充などを行って参りました。
 
実地研修では、スーパー耐久シリーズ戦を通してメカニック体験としてタイヤに関する作業や車両に関連することについて多様な作業を、またチームスタッフとして備品の準備や片付け、その他チーム運営において欠けてはならないことをさせていただきました。ラリー地方戦ではドライバーとして参戦させていただき、全日本ラリーではサービス部隊としてチームで作業するなど様々な立場でモータースポーツに関わることができました。

 
 
私はこの1年間色んな活動に参加して多くのことを発見し学ぶことが出来ました。これまで自動車部という括りでのレーシングチームしか知らず、それに違和感なく過ごしていました。しかし、BRP様の中で違う世界のレーシングチームを見て体験することで自動車部においても変えていかなければならないところやもっと良くしていけることを実感しました。
 
「車両をきれいにしておく」ということはあまり活動の中で意識してこなかった部分でした。しかし、プロのレースの世界では「車がきれいじゃないチームは勝てない」ということが言われていました。ドライバーだけでなくメカニックたちも車に愛情を持ち、もっと良くしたいという思いで作業を行うからこそ車もきれいな状態で走行を迎えるという意味です。これは自動車部とプロチームを比較して初めて気付けたことであり、どうすれば部活動においても同じような意識を部員に持ってもらえるかという観点で指示を出せるようになり、うまくフィードバックできたことでレベルアップに繋がったのだと思います。
 
「準備が8割」という言葉もレースの活動やスタッフとして働いて知ったことでした。学生競技で行うジムカーナやダートトライアルにおいても事前の準備で車や物資を整えることができれば、それは勝利への大きなリードとなることを学びました。日々の部活動において「準備が8割」だと部員に伝え続けてきましたが、走るまでに何ができるか部員一人一人が考え力を出し合うことで、それが部としての大きな力になりトラブルが減り、もしトラブルが発生しても対応する力が養われていたのだと思います。現に栃木や鈴鹿でのトラブル対応は、その成果の表れだったと強く感じます。
 
 主将という立場は、確かに他の部員に対して強く指示を出すことができます。しかし、時間やその他多くのものを部活に差し出してくれている部員に対して、無理強いではなく部員一人一人がもっと良くするために何かしようと思って参加してくれるチーム作りの大切さを学びました。そうしたチーム力の強さが物量面での不利もひっくり返すことができると様々な活動から感じました。自分が主将としてチーム力で勝つためにどういった指示の出し方ができるか、どのようにして皆のモチベーションを部活動へと向けることができるかを実地研修で見て、経験して部活動に還していきました。
 
 また、物資面でも部活動を超えた活動によって多くの人脈ができ、多くの方が自動車部を支援してくださいました。BRP様には多くのご支援をしていただき、まず快適な環境づくりのためテントを提供していただきました。早速2017年の全日本学生ジムカーナ選手権大会では、予選日などこのテントによって作業時間短縮により、部員の負担も減り快適な環境を作ることができました。また、TONE様の工具セットもご支援いただきハードの面においてもさらなる環境整備と拡充を行うことができました。熱中症対策としてご支援いただいたOS-1も夏の猛暑の中で整備を行う部員には必須のものとして使用させていただき、体調不良者を出すことなく夏を乗り超えることができました。
 
 パーツ面でも必要としていたオイルやブレーキローターについて実地研修などで築いた人脈により部活動への支援をいただくことができました。費用面でも大きなメリットをいただいたほか、実際にプロのレースの世界で使われているレース直系のパーツをご協賛いただくことでよりレベルの高い、勝つための車両を製作することができました。

 
 
部員が直接受け取って感じる利益としてこうして設備を充実させることができたのも、自動車部の外の世界で築いた関係を部活動に持ち帰って部活動に活かしたいという思いからでした。学生の部活動ということで金銭面でも制約は多くあります。その中で最大限の取り組みをするためにも、こうして様々な関わりを持つことがとても重要だと思います。
 
 こういった積み重ねの結果として、シーズンの後半になるほどチーム力での勝利というものを手にできるようになっていったのだと感じています。2017シーズンの立ち上がりこそチームとして噛み合いきれない場面もありましたが、私が実地研修で学んだことを部活動に還元して徐々にチーム力が向上し、勝利を手にできるようになったという点で今回のBRP様のご支援による実地研修や他の活動は非常に有効な手段だったと思います。
 
学生選手権以外の活動へ参加することには多くのご批判もいただきました。しかし、実際に参加してそれを部活動にも還していくことによって2017年は多くのことが変わった1年だったと思います。部としての力をしっかり身に付けることができ、今後に向けても期待が持てるような状況を作ることができたのではないかと思っています。関西学院大学体育会自動車部がこれからも存続し、さらに発展していくには今回私が経験したような活動への参加などの手段がとても有効かつ重要だと思います。今後もこうした経験を部員が継続して積んで、さらに自動車部が発展してほしいと願います。